名古屋なかがわみらい歯科&矯正歯科です☺︎
本日、InstagramにてLovit Labo様のわくわくアートの日程がアップされましたので
こちらでもお知らせ致します。


歯科で何でこのようなイベントをするのか?と思われた方も多いのではないでしょうか?
子どもがなんでも口に入れるのは“クセ”ではありません。私たち歯科の立場から見ると、それは「五感の発達」にとって極めて重要な行動です。乳幼児期の“お口遊び”は、ただの遊びではなく、触覚・味覚・嗅覚・聴覚・視覚と連動した「五感体験」。そしてそれは、食べる力や話す力、さらには全身の感覚統合にもつながるのです。今回は歯科の視点から、口腔と五感遊びの相互関係について数回に分けてお話しします。
「お口」は感覚発達の中心にある器官
赤ちゃんが生まれて最初に使い始める感覚器官のひとつが「口腔」です。歯科の立場から見ると、口腔は単に“食べるための入り口”ではなく、感覚の発達を支える非常に重要な器官です。
乳児期の赤ちゃんは、反射的に口で触れたものを吸おうとする**「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」や、頬に触れたものに口を向ける「探索反射」を持っています。これらは生命を維持するための本能的な動きですが、同時に「口を使って世界を認識するための入り口」でもあるのです。
口の中は、皮膚よりも繊細な触覚受容器が豊富に存在し、温度や質感の違い、味の強弱なども敏感にキャッチします。つまり、赤ちゃんにとって“なめる・吸う・かむ”という行動は、**感覚の発達に直結する「探索活動」なのです。
また、口腔の発達は咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)・発音・呼吸といった多機能と密接に関わっています。これらの機能はすべて、五感を通じて得た情報と連携しながら発達していきます。例えば、「ざらざら」「ひんやり」といった感覚が味覚や嗅覚と結びつき、「これは好き」「これは苦手」といった感情を育てるのです。
私たち歯科では、口腔機能の発達を診ると同時に、その裏にある「感覚体験の質」にも注目しています。何を口に入れ、どのように感じ、どう表現していくか。これこそが、乳幼児期の発達を支える大きな柱のひとつです。
本日はここまでとします。
明日も皆様にとって歯っぴーな一日になりますように☺︎