こんにちは‼︎
名古屋なかがわみらい歯科&矯正歯科です☺︎
本日も感覚遊びと歯科との相互関係についてです。
やめさせるより活かす感覚遊び
診療の現場でよく耳にするのが、「なんでも口に入れてしまって困っている」「指しゃぶりがやめられない」といった保護者の悩みです。しかし歯科的な視点から見ると、これらの行動は決して「悪いクセ」ではなく、発達過程でごく自然な“感覚遊び”であり、むしろ大切にしたい行動でもあります。
なめる・かむ・吸う=感覚の確認
乳幼児は「なめる・かむ・吸う」といった行動を通して、食べ物や物の形、質感、温度などを学んでいます。これは視覚や聴覚といった他の感覚と比べて、より直接的で身体的な学びの手段です。例えば、おもちゃをなめることで「冷たい」「固い」「やわらかい」などを体験し、その刺激が脳に送られ、感覚の統合が進んでいきます。
歯科ではこのような口腔感覚の経験を“口腔期の発達”の一部として捉え、必要な行動として肯定的に受け止めています。
やめさせたくなる理由と歯科的な考え方
とはいえ、「衛生面が心配」「歯並びに悪影響では?」という不安もよくわかります。歯科として注意したいのは、次の2点です。
1.清潔管理ができているか
なめても安全なおもちゃや素材を選び、誤飲の危険がないように配慮することが大前提です。
2.習慣化しすぎていないか
指しゃぶりや舌を噛むクセなどが3歳以降も持続している場合、歯列や咬合に影響を与えることがあります。その場合は、感覚的な満足を他の遊びで代替しながら、徐々に移行を促す必要があります。
つまり、やめさせることよりも**“遊びとしてどう活かすか”が重要**なのです。
感覚遊びは「口腔機能のトレーニング」
感覚遊びは、単なる遊びではなく、「食べる」「話す」「呼吸する」ための土台を育てるトレーニングでもあります。たとえば、寒天やゼリーなどを手でつかんで口に運ぶ遊びは、手先の運動と同時に、口腔内での感触の違いを体験できる貴重な五感遊びです。
また、スプーンの材質を変えてみるだけでも、口唇や舌の感覚受容が刺激され、咀嚼や舌の動きの訓練にもつながります。こうした遊びは、特に口腔機能発達不全症の予防や早期支援としても意味を持ちます。
保護者が「ダメ!」と止めたくなる行動こそ、実は発達のヒントが詰まっています。歯科としては、その行動の裏にある発達の必要性を見極め、無理にやめさせるのではなく、安心・安全に“活かす”方法を提案することが求められています。
わくわくアートでは口に入れても大丈夫な素材を使って離乳食を始めたくらいの赤ちゃんから始めていただけます。
ぜひ初めての習い事をママと一緒に楽しんでみて下さいね。
本日もお疲れ様でした。
明日も歯っぴーな一日になりますように☺︎