こんにちは‼︎
名古屋なかがわみらい歯科&矯正歯科です☺︎
本日は蒸し暑い一日でしたね。
今回は五感遊びとの相互関係において、『歯科と保護者・保育者ができること』についてです。
口腔と五感遊びの相互関係が注目される中で、私たち歯科医療者には「育ちの専門家」として果たすべき役割があります。乳幼児期における感覚体験は、口腔機能の土台を育てるだけでなく、子どもの全身の発達や情緒の安定にも影響を与えます。そのため、歯科だけでなく保護者・保育者との連携がとても大切になります。
1. 感覚を“育てる”という視点をもつ
「噛む力を育てましょう」「舌を正しく動かしましょう」という歯科的な指導の背景には、それを支える“感覚の発達”が不可欠です。たとえば、舌の動きが不器用な子どもには、そもそも口の中の触覚が過敏または鈍感である可能性があります。
このような場合、単なる機能訓練ではなく、感覚遊びを通じて少しずつ慣れていくアプローチが必要です。歯科はそうした「感覚の状態」にも目を向けながら、発達を支援する立場にあります。
2. 感覚過敏や口腔防衛反応に気づく
中には、特定の食感を嫌がる・歯磨きを強く拒否する・食べ物をかまずに丸のみするなど、感覚過敏や口腔防衛反応を示す子もいます。こうした子どもたちは、歯科受診自体を「怖い」「嫌なこと」として記憶してしまいやすく、早期の対応が重要です。
保護者や保育者が「何となく気になる」と感じた時こそ、歯科に相談してもらえるよう、“早めに気づいてもらえる関係づくり”が必要です。
私たち歯科側も、そうした行動の背後にある感覚特性を理解し、対応方法(遊びや食材の工夫など)を一緒に考えていく姿勢が求められます。
3. 歯科だからこそできる評価と支援
現在は「口腔機能発達不全症」という新たな視点で、子どもの口腔の発達を総合的に見るようになってきました。評価項目には、咀嚼力や舌の運動だけでなく、哺乳・食べ方・話し方など日常の行動全体が含まれます。
この中には感覚処理の問題が隠れていることもあり、歯科ではそうした兆候をいち早く発見することが可能です。加えて、保護者との対話を通じて、感覚遊びや生活習慣に即した助言を行うことが、非常に有効です。
口腔は単に「歯を診る場所」ではなく、「発達を支える場所」でもあります。保護者や保育者と手を取り合いながら、感覚の違いに寄り添い、その子に合った“口育ち”を一緒に築いていく。それが、これからの歯科の新しい役割と言えるでしょう。
本日もお疲れ様でした‼︎
明日も皆様にとって歯っぴーな一日になりますように☺︎