こんにちは‼︎
名古屋なかがわみらい歯科&矯正歯科です☺︎
生憎の天気でしたね。
今日は洗濯物も干せなくて残念でした。
さて、本日でアレルギーの回は最後になります。
家庭と歯科が手を取り合うアレルギー支援についてです。
食物アレルギーは、単なる「食べ物の制限」ではなく、子どもの生活・発達・心の安心感にまで影響する全人的な課題です。そしてその課題の多くが、「口から始まる」ということを歯科はよく知っています。
だからこそ、歯科は保護者や他職種と手を取り合い、“安心して口にできるもの”を支えるパートナーとして機能することが求められています。
1. 歯科医院でできること
アレルギーをもつ子どもと家族に対して、歯科医院でできることはたくさんあります:
•問診でのアレルギー確認と、食生活の聞き取り
→ 単なる「歯磨きチェック」ではなく、「食べ方」「食べる物」「困っていること」を知る姿勢が重要です。
•安全な材料・製品の選定
→ 食物アレルゲンを含まないフッ素剤や歯磨剤、非ラテックス手袋など、ひと手間かけた選択が大きな安心になります。
•食事指導や生活習慣改善の提案
→ 「甘い物しか食べられない」「だらだら食べてしまう」といった背景に、アレルギーによる感覚過敏や心理的な不安が隠れていることもあります。
•“頑張らせない”予防中心のアプローチ
→ 苦手なことを克服させるよりも、「できることを積み重ねる」支援が、アレルギー児にはより有効です。
2. 保護者へのメッセージ:「困っていること、話してください」
アレルギー児の保護者は、常に「これは大丈夫だろうか?」「また反応が出るのでは?」と緊張しながら子育てをしています。そして、時にはその不安を誰にも話せず、ひとりで抱え込んでいることもあります。
そんなとき、歯科の立場から“話しやすい存在”でいることは、とても大きな意味をもちます。
「最近、口の中に赤みが出やすいですか?」
「この前お伝えした歯みがき、嫌がりませんでしたか?」
「食事の中で、特に苦手そうなものはありますか?」
こんな小さな問いかけが、保護者の安心につながり、お子さんの健やかな成長を支える第一歩になります。
3. 多職種連携という視点
歯科でアレルギーに気づいたとき、必要に応じて小児科・皮膚科・耳鼻科・管理栄養士・ST(言語聴覚士)などとの連携を提案することも、非常に重要です。
•口腔内の異常な所見 → 小児科や皮膚科に相談を勧める
•食べる機能の問題 → STやOTとつながる機会をつくる
•栄養不良や食習慣の偏り → 栄養士のサポートにつなげる
このように、歯科が「連携のハブ」となることで、お子さんの体と心、そして生活を守るチーム医療が実現します。
おわりに:アレルギーと向き合う“口からの支援”を
アレルギーは、子どもと家族の暮らしに常に寄り添う課題です。
歯科は、その最前線で「お口の中からできること」を見つけ、実行できる立場にあります。
•口の中の変化から、アレルギーのサインを見つける
•食べる力を育み、食事への不安を減らす
•家族と話し合い、医療チームとつながる
そんな支援の積み重ねが、子どもたちの「食べられる」「話せる」「笑える」未来につながっていくと、私たちは信じています。
長文をお読みいただきありがとうございました。
本日もお疲れ様でした。
明日も歯っぴーな1日になりますように☺︎