こんにちは‼︎
名古屋なかがわみらい歯科&矯正歯科です☺︎
インプラントは顎の骨がないとできない?|歯科医が分かりやすく解説
「インプラントに興味はあるけど、
**顎の骨が少ないとできないって聞いた…」
そんな不安を感じている方は多くいらっしゃいます。
結論から言うと、
顎の骨が少なくてもインプラントが可能なケースは多くあります。
ただし、そのためには事前の検査と適切な治療計画が必要です。
今回は、顎の骨とインプラントの関係、骨が少ない場合の治療法について、歯科医の目線でわかりやすく解説します。
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1. そもそもインプラントには骨が必要?
インプラントは、チタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯(上部構造)を取り付ける治療です。
そのため、
• インプラントを固定するだけの骨の高さ
• 骨の厚み・密度
が必要になります。
骨が不足していると、インプラントがしっかり固定されず、長期的な安定が得られません。
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2. 顎の骨が少なくなる理由
顎の骨(歯槽骨)は本来、歯を支えるために存在します。しかし、次のような理由で徐々に吸収してしまうことがあります。
• 歯を失って長期間放置した
• 重度の歯周病で骨が溶けた
• 入れ歯の圧力で骨が痩せた
• 先天的に骨の量が少ない
特に「歯を抜いたまま放置」は要注意で、半年〜数年で大きく骨量が減ってしまいます。
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3. 骨が少なくてもインプラントができる理由
最近のインプラント治療は進歩しており、
「骨が足りないからできません」
と即答されるケースは少なくなっています。
なぜなら、骨を増やす技術が発達しているからです。
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4. 骨が足りない時に行う主な治療法
① 骨造成(GBR)
人工の膜を使い、骨が不足している部分に骨補填材を入れて再生を促す方法。
※もっともよく行われる骨再生法。
② サイナスリフト・ソケットリフト(上顎の奥歯)
上顎洞(副鼻腔)という空洞を持ち上げ、そこに骨をつくる方法。
上顎の奥歯は骨が薄いことが多いため、この処置が必要になることがあります。
③ 骨移植
患者さん自身の骨や人工骨を移植して、インプラントが支えられるだけの骨をつくる方法。
④ ショートインプラント
従来より短いインプラント体を用いることで、骨造成をせずに治療できることも。
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5. 実際にインプラントが可能かどうかは“CT検査”で決まる
骨の量・質は、見た目では判断できません。
正確には歯科用CTを撮影して、
• 骨の高さ
• 骨の厚み
• 骨密度
• 神経・上顎洞との距離
などを精密に計測します。
この検査結果をもとに、
「骨造成が必要か」
「どの部位に何本入れられるか」
が決まります。
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6. 骨が少なくてインプラントを断られた場合も…
歯科医院によっては、
• 骨造成に対応していない
• 高度なインプラント治療を行っていない
という理由で「骨が足りない=できない」と言われることがあります。
そのような場合でも、
骨再生治療に対応している医院であれば可能になるケースは多くあります。
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7. まとめ:顎の骨が少なくてもインプラントはあきらめないで
✔ 顎の骨はインプラントの土台として重要
✔ 骨が少なくても、多くのケースは治療可能
✔ 骨造成・サイナスリフトなど再生治療が選択肢
✔ 正確な診断には“歯科用CT”が必須
✔ 他院で断られてもセカンドオピニオンで可能な場合も
インプラントを検討中の方はぜひ一度ご相談ください。
本日もお疲れ様でした‼︎
明日も皆様にとって歯っぴーな一日になりますように☺︎