こんにちは‼︎
名古屋なかがわみらい歯科&矯正歯科です☺︎
**象牙質形成不全症ってなに?
―歯の“中身”が弱くなる、生まれつきの歯の病気―**
「歯が茶色っぽく透けて見える」
「虫歯じゃないのに歯が欠けやすい」
「家族も同じような歯の色をしている」
そんな相談で来院されることがあります。
その原因のひとつが “象牙質形成不全症(ぞうげしつ けいせいふぜんしょう)” です。
⸻
象牙質形成不全症とは?
歯の内部にある “象牙質(ぞうげしつ)” が、
生まれつき正常に作られていない状態 のことです。
エナメル質形成不全が“歯の表面の弱さ”なのに対し、
象牙質形成不全症は“歯の中身が弱い”状態 です。
そのため、歯全体が透明感のある琥珀色(茶色〜灰色)になったり、
もろくて欠けやすい特徴があります。
■ 見た目の特徴
症状には個人差がありますが、以下のような特徴が典型です。
• 歯が透明感のある茶〜黄〜灰色
• エナメル質が剥がれやすく、すぐ欠ける
• 歯が丸みを帯びて短く見える
• 歯の溝が浅く、ツルっとした見た目
• 乳歯・永久歯の両方に症状が出ることも多い
• 家族に同じ症状がいることも
見た目だけでは虫歯と間違われることがありますが、
虫歯ではなく 構造的な問題(生まれつき) であることが特徴です。
■ なぜ起こるの?(原因)
象牙質形成不全症は 遺伝による“体質的な病気” です。
象牙質を作る遺伝子に変化があり、
歯が本来の強さで作られない状態になります。
そのため、家族に同じ症状がいることが多いですが、
親にはなくても突然起こる場合もあります。
⸻
■ 放置するとどうなる?
象牙質が弱いため、
エナメル質が割れて中身がむき出しになり…
• 強い知覚過敏
• 欠け・すり減りの進行
• 虫歯になりやすい
• 噛むと痛い
• 見た目の悩みが増える
など、日常生活への影響が大きくなります。
特に永久歯はこれから一生使うため、
早めのケアがとても大切です。
⸻
■ 歯科でできる治療
症状の程度で治療は大きく変わります。
⸻
① 予防中心(軽度)
• フッ素塗布
• 歯のコーティング
• 定期的なクリーニング
• 磨き方・食生活の指導
歯を守りながら様子を見るケースです。
② レジン修復(中等度)
歯が欠けたり、エナメル質がはがれやすい場合に
白いプラスチック(レジン)で補強 します。
⸻
③ 被せ物(クラウン)(重度)
象牙質の構造が弱く、
歯が大きく欠ける・割れるリスクが高い場合は…
• メタルクラウン
• ジルコニアクラウン
• 小児用ステンレスクラウン
などで 歯全体を守る治療 を行います。
乳歯期には歯を守る目的でクラウンを使い、
永久歯が生えたら改めて治療を検討することもあります。
④ 矯正との併用が必要なケースも
歯がもろいため、
ブラケット装置(ワイヤー矯正)による負荷で
歯が欠けることがあります。
矯正を行う場合は、
事前の補強・装置の工夫が必要です。
■ おうちで気をつけたいポイント
• 歯を強くこすらない
• 酸の強い飲食(炭酸・スポドリ)のダラダラ摂取を避ける
• 3〜6ヶ月ごとに定期検診
• 痛みを我慢しない
• 遺伝が疑われる場合は兄弟もチェック
“生まれつきの歯”だからこそ、
早期発見+長期的なサポート がとても大切です。
⸻
• 象牙質形成不全症は“歯の中身”が生まれつき弱い病気
• 茶色〜灰色に透けて見える特徴
• 欠けやすく、知覚過敏や虫歯リスクも高い
• 治療は軽度〜重度で大きく異なる
• 早期の予防ケアと長期フォローが大切
見た目で悩むお子さんも多いため、
気づいた時点で一度歯科医院でのチェックをおすすめします。
本日もお疲れ様でした‼︎
明日も皆様にとって歯っぴーな一日になりますように☺︎